少子超高齢社会と人口減少社会が進展する中、人々がその人らしい生活が送れるようにするため、健康と療養を支える看護職の役割はますます重要となっています。

 神奈川県では、すべての県民が健やかに安心して暮らせる社会の実現に向け「誰でも等しく良質かつ適切な保健医療福祉サービスを受けられる」ことを医療計画の基本理念に掲げて第8次医療計画を進めており、その一翼を看護協会も担っています。

 また、「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」が改定され、看護職への処遇改善や職務環境の改善、柔軟な働き方を推進し、地域の課題に応じた看護職や看護補助者の確保、支援を行う必要があります。

 質の高い看護実践者の確保と定着、働き方改革とタスクシフト/シェア、地域包括ケアの推進と強化、地震の発生への備えや新興感染症の発生・蔓延時への対応準備等実施していかなければならない内容は多岐に渡ります。

 看護職が生き生きと働き続けられるような支援と取組を行ってまいります。


 2024年度は次の事業に重点的に取り組みます。

看護職や看護補助者の確保・定着の推進

  1. 看護職や看護補助者の就業支援の強化
  2. プラチナナースの雇用の推進
  3. タスクシフト/シェアの推進と働きやすい職場づくりのための支援

看護職のニーズに応じた多様な研修の実施

  1. Web 研修やオンデマンド配信研修の充実や魅力ある研修づくり
  2. 質の高い看護実践を推進する看護職や看護管理者研修の充実
  3. 中小規模施設で働く看護職研修支援

地域包括ケアシステム推進に携わる看護職の資質向上とその支援

  1. 病院と地域の連携を推進する研修の実施
  2. 訪問看護師の資質向上に向けた研修の充実と訪問看護ステーションの機能強化

危機管理体制の整備と組織力強化

  1. 新たな感染症法に基づく災害・感染症医療業務従事者の育成推進と派遣体制整備
  2. 小規模施設や高齢者福祉施設等への危機管理体制支援とネットワーク作り
  3. まちの保健室事業の拡充や災害時の対応に関する知識の普及啓発
  4. 若年者の入会率を高め、組織力を強化した役割の発揮